和の世界観の診断が、言葉を超えて伝わりやすい理由
診断BUZZを作っていて感じるのは、和風の世界観には、言葉を超えて伝わる強さがあるということだ。妖怪、神話、和装、月、桜、狐、刀、祭り。こうしたモチーフは、日本語の説明をすべて読まなくても、絵柄や雰囲気だけで世界観が伝わりやすい。
この記事では、和のモチーフがなぜ診断カードと相性がいいのか、編集部なりに考えていることを書いてみたい。作り手のリアルな実感の話だ。
妖怪や神話は、言葉を超えて伝わりやすい
きっかけは、妖怪をテーマにした診断を作ったときだった。河童や天狗、鬼、九尾の狐といった、日本でおなじみの妖怪を、美麗なイラストのカードにした診断だ。
妖怪をテーマにした診断を作ってみると、日本語の説明をすべて読まなくても、カードの雰囲気だけで世界観が伝わりやすいと感じることがあった。日本の妖怪は、アニメやゲームを通じて海外でも知られる機会が増えている。九尾の狐のように、名前や姿にどこか見覚えがあるモチーフもある。和風のモチーフには、説明しすぎなくても「何かありそう」と思わせる強さがある。
この発見は、編集部にとって大きかった。和の世界観は、国内では懐かしさや教養として楽しめるし、海外に向けても伝わりやすい表現のひとつになりうる。そう感じた瞬間だった。
美しさには、言葉の壁がない
なぜ和の診断は、言葉を超えて伝わりやすいのか。理由のひとつは、シンプルに「絵の世界観が強いから」だと思う。
診断の本文は日本語だから、すべての人が細かい文章まで読めるわけではない。それでもカードの雰囲気は、言葉を超えて伝わることがある。和の荘厳な美しさ、繊細な色使い、幻想的な世界観。こういうビジュアルの魅力は、説明を読む前に「綺麗だ」と感じてもらいやすい。
これは、診断という形式の面白いところだ。文章は言葉の壁があるけれど、画像は壁を越える。だから編集部は、カードのイラストにこだわっている。美しい一枚は、国境を越えて、見た人の心を動かす。和の世界観は、その力がとくに強いのだと思う。
日本人には「教養」、海外には「新鮮」
和のモチーフのいいところは、受け取る人によって違う楽しみ方ができることだ。
日本の人にとっては、妖怪も神話も、どこかで聞いたことのある馴染み深いものだ。「河童ってこういう性格なのか」と、教養や懐かしさとして楽しめる。一方、海外の人にとっては、同じモチーフが「新鮮でエキゾチックなもの」として映る。知っているようで知らない、神秘的な東洋の世界。同じ一枚のカードが、見る人によってまったく違う魅力を放つ。
この「二つの楽しみ方ができる」という性質が、和の診断を強くしている。国内では深く、海外では新鮮に。一粒で二度おいしい、欲張りな世界観なのだ。
これからも、和の引き出しを大事にする
この発見以来、編集部は和の世界観を、ひとつの大事な引き出しとして意識するようになった。
妖怪、神話、和の意匠。こういうテーマは、国内向けとして楽しめるだけでなく、いつか海外にも届けていくときの候補になりうる。もちろん、和ばかり作るわけではない。ポップなネタ診断も、神秘的な心理テストも、それぞれに役割がある。でも、和の世界観が持つ「国境を越える力」は、これからも大切に磨いていきたいと思っている。
日本に生まれ育った私たちにとって当たり前のモチーフが、世界から見ると魅力的に映る。それを再発見できたのは、診断を作っていて得た、思いがけない収穫だった。
和だけじゃない、いろんな世界観で勝負する
念のため言っておくと、編集部は和の診断ばかり作っているわけではない。和の世界観は大切な表現のひとつだけれど、それが全部ではない。
ポップで笑えるネタ診断、神秘的でうっとりする心理テスト、レトロで懐かしい世界観。いろんな引き出しを持っていて、テーマに合わせて使い分けている。和の力に気づいたからといって、そればかりに頼るのは違う。大事なのは、それぞれの診断のテーマに、いちばん似合う世界観を着せることだ。和は、その選択肢のなかの、とびきり強い一枚という位置づけだ。
いろんな世界観を作れるからこそ、いろんな人に、いろんな気分に寄り添える。和の発見は、その引き出しの価値をあらためて教えてくれた、大事な出来事だった。
作り手が一番、楽しませてもらっている
ちょっとした本音を言うと。和の診断が、言葉を超えて届く可能性を感じたとき、いちばん嬉しかったのは、ほかでもない作り手の自分たちだった。
自分たちが「綺麗だ」「かっこいい」と思って作ったものが、国も言葉も違う人に届く。これは、作り手にとって何よりの喜びだ。診断を作るのは大変だけれど、こういう瞬間があるから続けられる。遊んでくれる人に楽しんでもらうために作っているのに、結局いちばん楽しませてもらっているのは、作っている自分たちなのかもしれない。
和の美しさは、国境を越える
和の世界観の診断が言葉を超えて伝わりやすいのは、妖怪や神話のモチーフの強さ、絵の美しさ、そして見る人によって変わる楽しみ方があるからだと思う。作っている側にとっても、これは嬉しい発見だった。
もし和風の診断を遊ぶ機会があれば、そのカードの美しさに、ちょっと注目してみてほしい。もし、あなたが妖怪だったら?診断やもし、あなたがギリシャ神話の神だったら?診断は、その世界観の力を感じてもらえるはずだ。
和の世界観の美しさは、実際にカードを見てこそ伝わる。診断一覧 から、その世界観の一枚を引きに行ってみてほしい。